Go言語のインストールと設定
Go言語のインストールと設定は非常に簡単です。以下に、一般的なLinux、Mac、Windows環境での手順を示します。
Linux
- 最新のGoバージョンをダウンロードします。以下のコマンドを使用できます。
wget https://golang.org/dl/go1.16.3.linux-amd64.tar.gz
- ダウンロードしたtar.gzファイルを解凍します。
tar -xvf go1.16.3.linux-amd64.tar.gz
- 解凍したGoディレクトリを
/usr/local
に移動します。
sudo mv go /usr/local
- 環境変数を設定します。
echo "export PATH=$PATH:/usr/local/go/bin" >> ~/.profile
source ~/.profile
Mac
Homebrewを使用してGoをインストールすることができます。
brew install go
Windows
Goの公式サイトからインストーラをダウンロードし、指示に従ってインストールします。
以上でGo言語のインストールと設定は完了です。go version
コマンドを実行して、正しくインストールされたことを確認できます。
go version
これでGo言語の開発環境が整いました。次に、Protocのインストールと設定に進みましょう。.
Protocのインストールと設定
Protocol Buffers(Protobuf)は、Googleが開発したデータ交換形式で、protoc
はそのコンパイラです。以下に、一般的なLinux、Mac、Windows環境での手順を示します。
Linux
- 最新のProtocol Buffersバージョンをダウンロードします。以下のコマンドを使用できます。
wget https://github.com/protocolbuffers/protobuf/releases/download/v3.17.3/protoc-3.17.3-linux-x86_64.zip
- ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
unzip protoc-3.17.3-linux-x86_64.zip
- 解凍した
bin
とinclude
ディレクトリを/usr/local
に移動します。
sudo mv bin /usr/local
sudo mv include /usr/local
Mac
Homebrewを使用してprotoc
をインストールすることができます。
brew install protobuf
Windows
Protocol Buffersの公式GitHubリポジトリからzipファイルをダウンロードし、解凍します。解凍したbin
ディレクトリをシステムのPATHに追加します。
以上でprotoc
のインストールと設定は完了です。protoc --version
コマンドを実行して、正しくインストールされたことを確認できます。
protoc --version
これでProtocol Buffersの開発環境が整いました。次に、Go用Protocプラグインのインストールに進みましょう。.
Go用Protocプラグインのインストール
Protocol BuffersをGoで使用するためには、protoc-gen-go
というProtocプラグインが必要です。以下に、一般的なLinux、Mac、Windows環境での手順を示します。
LinuxとMac
- Goのパッケージ管理ツールである
go get
コマンドを使用して、protoc-gen-go
をインストールします。
go get -u github.com/golang/protobuf/protoc-gen-go
protoc-gen-go
のバイナリがインストールされたディレクトリを環境変数PATHに追加します。
echo "export PATH=$PATH:$(go env GOPATH)/bin" >> ~/.profile
source ~/.profile
Windows
go get
コマンドを使用して、protoc-gen-go
をインストールします。
go get -u github.com/golang/protobuf/protoc-gen-go
protoc-gen-go
のバイナリがインストールされたディレクトリをシステムのPATHに追加します。これは環境変数の設定画面から行うことができます。
以上でGo用Protocプラグインのインストールは完了です。protoc-gen-go --version
コマンドを実行して、正しくインストールされたことを確認できます。
protoc-gen-go --version
これでGo言語とProtocol Buffersを使用した開発環境が整いました。次に、環境変数PATHの更新に進みましょう。.
環境変数PATHの更新
Go言語とProtocのインストール、そしてGo用Protocプラグインのインストールが完了したら、これらのツールをコマンドラインからアクセスできるようにするために、環境変数PATHを更新する必要があります。
LinuxとMac
~/.profile
または~/.bashrc
ファイルを開きます。
nano ~/.profile
- 以下の行をファイルの最後に追加します。これにより、GoとProtocのバイナリがインストールされたディレクトリがPATHに追加されます。
export PATH=$PATH:/usr/local/go/bin:$(go env GOPATH)/bin
-
変更を保存し、ファイルを閉じます。
-
新しい設定を反映させるために、以下のコマンドを実行します。
source ~/.profile
Windows
-
コントロールパネルを開き、システムとセキュリティ > システム > システムの詳細設定を選択します。
-
「詳細」タブを選択し、「環境変数」ボタンをクリックします。
-
「システム環境変数」セクションで「Path」を選択し、「編集」ボタンをクリックします。
-
新しいエントリとしてGoとProtocのバイナリがインストールされたディレクトリを追加します。
以上で環境変数PATHの更新は完了です。これで、コマンドラインからgo
、protoc
、protoc-gen-go
コマンドを実行できるようになりました。次に、gRPCのサンプルコードの実行に進みましょう。.
gRPCのサンプルコードの実行
Go言語とProtocol Buffersを使用した開発環境が整ったら、次にgRPCのサンプルコードの実行に進みます。以下に、一般的な手順を示します。
- まず、gRPCのサンプルコードを含むリポジトリをクローンします。ここでは、公式のgRPCのサンプルリポジトリを使用します。
git clone https://github.com/grpc/grpc-go.git
- クローンしたリポジトリの中にあるサンプルコードのディレクトリに移動します。
cd grpc-go/examples/helloworld
- Protocol Buffersの定義ファイル(
.proto
ファイル)からGoのコードを生成します。
protoc --go_out=plugins=grpc:. helloworld/helloworld.proto
- サーバーのコードを実行します。
go run greeter_server/main.go
- 新しいターミナルウィンドウを開き、クライアントのコードを実行します。
go run greeter_client/main.go
以上で、gRPCのサンプルコードの実行は完了です。サーバーとクライアント間でメッセージが正しく交換されていることを確認できます。次に、gRPCサービスの更新と再生成に進みましょう。.
gRPCサービスの更新と再生成
gRPCサービスの更新と再生成は、サービス定義を変更した後に必要となる作業です。以下に、一般的な手順を示します。
-
まず、Protocol Buffersの定義ファイル(
.proto
ファイル)を更新します。このファイルは、サービスのインターフェースとメッセージの形式を定義しています。 -
.proto
ファイルを更新したら、再度protoc
コマンドを実行してGoのコードを再生成します。
protoc --go_out=plugins=grpc:. helloworld/helloworld.proto
- 生成されたGoのコードは、サーバーとクライアントの両方で使用されます。これらのコードを更新することで、新しいサービス定義に基づいて通信を行うことができます。
以上で、gRPCサービスの更新と再生成の手順は完了です。これで、新しいサービス定義に基づいてgRPCの通信を行うことができます。このプロセスは、サービスの要件が変更されたときに繰り返されます。これにより、gRPCサービスは常に最新の状態を保つことができます。.